妙堂崎の狐山
- 2023/02/20
- 00:07

鶴田町にある、稲荷神社です。場所はこちらです。「陸奥の伝説」という本に、次の項があります。成長する山北津軽郡鶴田町妙堂崎にある狐山は、俗にオガリ山という。オガルというのは、津軽のことばで成長するとか、大きくなることの意味である。むかし、この山は大きなうなるような声を出したかと思うと、一夜のうちにいまの大きさに高くなっていた。それからオガリ山と呼ぶようになったという。森山泰太郎 編著 「陸奥の伝説」よ...
雨の降る森 ~最終日
- 2017/06/07
- 20:00

足を踏み入れただけで、雷鳴が轟き、雨が降り出す森がある。そんな話を昔、母から聞いた事があります。「雨の降る森」の場所に関する情報は、以下がすべてです。昭和30年代か40年代、近所の人達と山菜のフキを採りに相馬村の沢田の奥へ行った。舟打の手前を右へ曲がり、山道へ入る。 フタマタという分かれ道を左へ。ちなみにフタマタを右へ行くと、戦後に北海道から入植した開墾集落があった。道端に車を駐め、左の小さな川を歩い...
雨の降る森 ~6日目:藤倉沢林道 後編
- 2017/06/01
- 23:46

足を踏み入れただけで、雷鳴が轟き、雨が降り出す森がある。そんな話を昔、母から聞いた事があります。前編 からの続きです。鉄砲水によって崩落した藤倉沢林道。「雨の降る森」候補地である太鼓山西側へ行くには、藤倉川を渡らなければなりません。緩やかな斜面を探し、川岸に下ります。雪融け水の影響で流れは速く、水深は50cmほど。想定より水量が多く、履いてきた長靴の長さ以上の水深です。かっぱとりたくないので、気合いを...
雨の降る森 ~6日目:藤倉沢林道 前編
- 2017/05/30
- 23:34

足を踏み入れただけで、雷鳴が轟き、雨が降り出す森がある。そんな話を昔、母から聞いた事があります。昭和30年代か40年代、近所の人達と山菜のフキを採りに相馬村の沢田の奥へ行った。舟打の手前を右へ曲がり、山道へ入る。 フタマタという分かれ道を左へ。ちなみにフタマタを右へ行くと、戦後に北海道から入植した開墾集落があった。道端に車を駐め、左の小さな川を歩いて渡るとフキの群生地がある。 開けた場所だった。ここへ...
鳴かぬ撫牛、何と鳴く。 | 地名「撫牛子」の謎 後編
- 2017/04/19
- 19:41

難読地名として全国的に知られる、弘前市の 撫牛子 (ないじょうし) 。地名の由来はわかっていません。前編 に続き、その謎に迫ります。前回、「 撫牛子 」という文字の中にある、「 撫牛 」については、同名の民間信仰である可能性に触れました。牛の置物を撫で、病気の治癒など様々な祈願をするというものです。「 撫牛 」が仮に正しいとすると、「 子 」は何を意味するのでしょうか。近隣に「 **子 」のつく地名があれば、何か...
鳴かぬ撫牛、何と鳴く。 | 地名「撫牛子」の謎 前編
- 2017/04/14
- 19:01

難読地名として全国的に知られる、弘前市の 撫牛子 (ないじょうし) 。地名の由来はわかっていません。今回と次回、2回に渡ってその謎に迫ります。場所はこちらです。まず訪れたのは、JR奥羽本線撫牛子駅です。「 角川日本地名大辞典2 青森県 」にはこう記載されています。撫牛子村江戸期~明治22年の村名。津軽郡平賀庄のうち。弘前藩領。~中略~集落は、弘前城下から浪岡村・油川村を経て青森町へ至る羽州街道沿いに発達する。~...
人柱の伝説
- 2017/01/17
- 00:56

津軽の人柱伝説です。舞台は旧岩木町の如来瀬 (にょらいせ) にある、杭止 (くいと) 神社。如来瀬という地名は、阿弥陀如来を祀るお堂があったことから名付けられたようです。杭止神社へ向かう道路は昔、白神山地のある西目屋村と弘前を結ぶ主要道路でした。現在は県道28号バイパス道路が出来たため、交通量も少なくひっそりとしています。杭止神社縁起です。神社は昭和30年代末に建立されたもののようです。この近辺に岩木川からの...
猿賀神社 秋田県鹿角市
- 2016/09/30
- 00:31

平川市にある猿賀神社の元と伝わる、秋田県鹿角市の猿賀神社です。平川市の猿賀神社については、 こちらの記事 をご覧ください。住所は、鹿角市十和田錦木申ケ平13 。秋田県道66号線沿いです。小ぢんまりとした神社です。神社向かって右に駐車場があります。近くには縄文遺跡、大湯環状列石があります。またオカルトマニアには有名な、あの酒井勝軍がピラミッド認定したクロマンタ、黒又山もあります。秋田県鹿角市の猿賀神社は、...
メノコ館の女蝦夷
- 2016/09/09
- 03:43

坂上田村麻呂に滅ぼされた、蝦夷の集団と女酋長の伝説を追います。えみし【蝦夷】古代の東北地方を中心とした地域の住民に対する呼称。毛人 (もうじん) ・蝦蛦 (かい) ・蝦狄 (かてき) ・夷・俘囚 (ふしゅう) ・夷俘 (いふ) など多様な表記・表現があり、「えびす」とも読み、平安時代中期以降は「えぞ」と読む。古くは東国の人々を毛人と称したが、のちに言語・風俗・文化などを異にし、政治的にも朝廷に従わない人々を区別して蝦...
成長石 松ヶ崎石神邨社
- 2016/08/22
- 00:35

今回の記事は、津軽ではなく下北、むつ市 (旧脇野沢村) に伝わる伝説です。国道338号線沿い、松ヶ崎という小さな岬にある石神邨社です。グーグルの地図上では石神神社と表記されています。邨は村の旧字です。慶長年間 (1596年~1615年) に、能登 (石川県) 出身の漁師が、海中から網ですくった石を祀っています。年々大きくなり、祠の屋根を壊すほど成長するという不思議な石のようです。「石のイボに恋の願いを書いて結ぶと思いが...
五所川原 地名発祥縁起
- 2016/07/22
- 22:58

高さ20m超の山車が練り歩く 立佞武多祭り (たちねぷたまつり) で有名な五所川原市 (ごしょがわらし) です。五所川原という地名は、近くを流れる岩木川が蛇行して川原が5ヵ所あったことに由来しているそうです。しかし、現在は元町と呼ばれている旧五所川原村の八幡宮には、違う縁起が伝わっているようです。八幡宮の場所は、五所川原第一高等学校の近くです。八幡宮には、今年2016年の「NHK BS にっぽん縦断 こころ旅」で火野正平...