弘前街歩き
- 2016/08/02
- 23:28
夏祭りの時期になりました。

今回は弘前ねぷたまつりの会場、土手町から徒歩圏内の史跡等のご紹介です。
AtoZメモリアルドッグから富田の清水を経由、最勝院五重塔まで歩きます。
休憩を入れても1時間かからないコースです。
土淵川 (つちぶちがわ) に架かる黄昏橋 (たそがればし) からスタートです。
写真中央の小さな駅舎は弘南鉄道中央弘前駅です。

踏切を渡ると、AtoZメモリアルドッグがある吉野町緑地公園です。

吉野町緑地公園です。

こちらは2015年5月の吉野町緑地公園です。
弘前市出身の奈良美智さんが制作した、AtoZメモリアルドッグが展示されていました。
「ともだちがほしかったこいぬ」という絵本の立体化のようです。

アルミ鋳造ウレタン塗装、全長4.5m高さ3m重さ1トン。

2015年7月、傷を再塗装するために撤去されました。

2015年12月、修復は完了。
しかし、元の場所には戻っていません。

現在は吉野町緑地公園の隣り、吉井酒造煉瓦倉庫の一角で保護されています。
これを見て、他県から来た修学旅行生が、旅行ガイドブックを持ちながらがっかりしていました。

この煉瓦倉庫を現代美術館にする計画があるようです。
しかし、屋内に入れてしまうと、AtoZメモリアルドッグの魅力が失われてしまう気がします。

存在するはずの無い異物という面白さ、外観だけでなく触感まで楽しめる、それも気軽に、という魅力です。

こちらは青森県立美術館のあおもり犬です。 高さ8.5m。
奈良さんの作品は、少女像もそうですが、内に秘めた隠しきれない感情、怒りを強く感じます。
あおもり犬からも、理不尽な理由で殻に籠もらざるを得なかった、閉じ込められた悲しみと怒りを感じます。
ただ可愛い犬では無いと思います。 個人的で勝手な感想ですが。

AtoZメモリアルドッグは違います。
滑らかなライン、攻撃性を一切感じさせない表情。
人間と犬との永遠の友情、安らぎと喜びを現した希有な作品だと思います。
これは屋外で、自由に触れるから成立した作品ではないでしょうか。
人によって付けられた傷も作品の一部です。
弘前市のランドマークとして、展示方法を再考して頂きたいと願います。

次は富田の清水 (とみたのしつこ) へ向かいます。
弘前中央病院横にある、細い一方通行の道へ右折します。
直進一本先の通りを右折すると、銘菓バナナ最中発祥の店「いなみや菓子店」があります。
甘味好きの方はそちらのルートがおすすめです。

途中に富田稲荷神社があります。

ついでに立ち寄ります。
草刈り前だったのか、訪れた時は草が茂っていました。

狛犬の代わりに稲荷神の使い、狐が護っていました。
口にくわえた玉には「口は災いの元」という意味が込められています。

草が伸びているせいで、ちょっと怖い雰囲気です。

街中にぽつんとある異界ですね。
周囲の景色から浮いています。

少し進むと、歴史がありそうな建築物が現れました。

御膳水です。

富田の清水群のひとつで、明治天皇ゆかりの場所です。
案内看板前に咲くタチアオイを、弘前の年配の人はコケコッコーの花と呼びます。
花びらが肌にくっつくので、顔に貼り付けて鶏のまねをして遊んだそうです。

手入れはされていますが、かなり老朽化しています。

水も少なくなっていました。

御膳水を右へ。

富田の清水です。
紙漉きが行われたので地名は紙漉町 (かみすきまち) です。

中に入ります。

こちらは水量が豊富です。

漕ごとに用途が決められています。

環境省の名水百選に選ばれているようです。

飲用可能です。
冷たくて美味しかったです。
近所の飲食店の方が、4リットル焼酎の空き容器に大量に汲んでいました。

喉を潤した後、五重塔へ向かいます。

五重塔がある最勝院は、うさぎ年の一代様です。
一代様とは、生まれ年の干支にお参りする津軽独特の信仰です。

ゴール。
最勝院五重塔です。

350年ほど前の建造物です。
重要文化財に指定されている五重塔としては、最北に位置します。

最勝院の宵宮祭りを「大圓寺の宵宮 (だいえんじのよみや) 」と呼ぶ年配の方もいます。
最勝院の場所に、明治3年まで大圓寺という寺があったことに由来します。
山門前にはうさぎが祀られていました。

今年建立されたばかりのようです。

街歩きの参考にして頂けると幸いです。

今回は弘前ねぷたまつりの会場、土手町から徒歩圏内の史跡等のご紹介です。
AtoZメモリアルドッグから富田の清水を経由、最勝院五重塔まで歩きます。
休憩を入れても1時間かからないコースです。
土淵川 (つちぶちがわ) に架かる黄昏橋 (たそがればし) からスタートです。
写真中央の小さな駅舎は弘南鉄道中央弘前駅です。

踏切を渡ると、AtoZメモリアルドッグがある吉野町緑地公園です。

吉野町緑地公園です。

こちらは2015年5月の吉野町緑地公園です。
弘前市出身の奈良美智さんが制作した、AtoZメモリアルドッグが展示されていました。
「ともだちがほしかったこいぬ」という絵本の立体化のようです。

アルミ鋳造ウレタン塗装、全長4.5m高さ3m重さ1トン。

2015年7月、傷を再塗装するために撤去されました。

2015年12月、修復は完了。
しかし、元の場所には戻っていません。

現在は吉野町緑地公園の隣り、吉井酒造煉瓦倉庫の一角で保護されています。
これを見て、他県から来た修学旅行生が、旅行ガイドブックを持ちながらがっかりしていました。

この煉瓦倉庫を現代美術館にする計画があるようです。
しかし、屋内に入れてしまうと、AtoZメモリアルドッグの魅力が失われてしまう気がします。

存在するはずの無い異物という面白さ、外観だけでなく触感まで楽しめる、それも気軽に、という魅力です。

こちらは青森県立美術館のあおもり犬です。 高さ8.5m。
奈良さんの作品は、少女像もそうですが、内に秘めた隠しきれない感情、怒りを強く感じます。
あおもり犬からも、理不尽な理由で殻に籠もらざるを得なかった、閉じ込められた悲しみと怒りを感じます。
ただ可愛い犬では無いと思います。 個人的で勝手な感想ですが。

AtoZメモリアルドッグは違います。
滑らかなライン、攻撃性を一切感じさせない表情。
人間と犬との永遠の友情、安らぎと喜びを現した希有な作品だと思います。
これは屋外で、自由に触れるから成立した作品ではないでしょうか。
人によって付けられた傷も作品の一部です。
弘前市のランドマークとして、展示方法を再考して頂きたいと願います。

次は富田の清水 (とみたのしつこ) へ向かいます。
弘前中央病院横にある、細い一方通行の道へ右折します。
直進一本先の通りを右折すると、銘菓バナナ最中発祥の店「いなみや菓子店」があります。
甘味好きの方はそちらのルートがおすすめです。

途中に富田稲荷神社があります。

ついでに立ち寄ります。
草刈り前だったのか、訪れた時は草が茂っていました。

狛犬の代わりに稲荷神の使い、狐が護っていました。
口にくわえた玉には「口は災いの元」という意味が込められています。

草が伸びているせいで、ちょっと怖い雰囲気です。

街中にぽつんとある異界ですね。
周囲の景色から浮いています。

少し進むと、歴史がありそうな建築物が現れました。

御膳水です。

富田の清水群のひとつで、明治天皇ゆかりの場所です。
案内看板前に咲くタチアオイを、弘前の年配の人はコケコッコーの花と呼びます。
花びらが肌にくっつくので、顔に貼り付けて鶏のまねをして遊んだそうです。

手入れはされていますが、かなり老朽化しています。

水も少なくなっていました。

御膳水を右へ。

富田の清水です。
紙漉きが行われたので地名は紙漉町 (かみすきまち) です。

中に入ります。

こちらは水量が豊富です。

漕ごとに用途が決められています。

環境省の名水百選に選ばれているようです。

飲用可能です。
冷たくて美味しかったです。
近所の飲食店の方が、4リットル焼酎の空き容器に大量に汲んでいました。

喉を潤した後、五重塔へ向かいます。

五重塔がある最勝院は、うさぎ年の一代様です。
一代様とは、生まれ年の干支にお参りする津軽独特の信仰です。

ゴール。
最勝院五重塔です。

350年ほど前の建造物です。
重要文化財に指定されている五重塔としては、最北に位置します。

最勝院の宵宮祭りを「大圓寺の宵宮 (だいえんじのよみや) 」と呼ぶ年配の方もいます。
最勝院の場所に、明治3年まで大圓寺という寺があったことに由来します。
山門前にはうさぎが祀られていました。

今年建立されたばかりのようです。

街歩きの参考にして頂けると幸いです。

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